PIONEER
[2017年07月03日]
今日も鬼のように暑いですね!外に出ると暑さで参ってしまいそうです。
今こんないい天気ですが、明日は台風3号が九州に最接近して雨のひどいところも
でそうとのことでした。当たり前なのかもしれませんが、気象予測技術って
すごいですね。
昨日7月2日は、”1年の折り返しの日”だったらしいです。早いもので今年ももう
半分終わってしまったということです。早いですね。。。ついこないだ正月が来た
ような気がまだしていますが。私だけでしょうか。
話が変わりますが、以前ブログでもちょこっと話した、岡山大学医学部の大藤先生
のチームが、昨日7月2日にまた世界初の特殊な肺移植に成功したというニュースが
発表されていました。簡単に説明するとドナー肺の状態が悪かったので、左右の肺の
よいところ同士をつないでレシピエント側の片肺として移植したとのことでした。
通常は、片肺をそのまま片肺として移植します。
以前テレビで大藤先生が話されていましたが、このようなことをしなくてはならない
のには、移植臓器の少ない日本のお国事情があるのだということでした。”提供された
臓器を無駄にしたくない、少しでも使える部分を何とか医学的に我々が努力して
使えるようにすれば、1人の患者さんが助かる”のだとおっしゃっていました。
あきらめるのは簡単ですが、今自分が置かれている環境の中で自分のでき得る最大限の
努力をするということが大事なのだということを私は教えてもらえた気がします。
医療を提供する側があきらめてしまえば、それを頼ってきた患者には何もできません。
ただ、誰も今までやったことのないことをするということは、ものすごく勇気がいると
思います。しかも1人の命がかかっている状況でとなるとそのプレッシャーや恐怖は
想像を絶するものと思います。特に大藤先生の行う肺移植手術では、”失敗”イコール”死”を
意味します。それでも、患者の頼る最後の砦として挑まないといけないという覚悟と
そのパイオニア精神に私は畏敬の念すら感じます。
大藤先生に限らず、あきらめないスピリッツのある方々の努力の成果が今の高度な医療技術を
支え、進歩させてきたのだと思います。
未だ治療困難な病気は世の中にたくさんありますが、このような方々がいる限り、克服できる
病気も増えてきてくれるものと信じています。