麻酔のお勉強

[2015年09月01日]

 開業してから毎年、正月に私はその年に集中的に勉強する分野を決めるようにしています。

今年のテーマはずばり”麻酔”です。

 われわれ一次診療獣医師は、すべての病気を見ないといけないので勉強しなければいけないことが

たくさんあります。勉強することがたくさんありすぎるので、その年その年でテーマを決めて、決め

た内容を1個ずつ集中してこなしていくようにしています。どの仕事も同じだとは思いますが、特に

医療系の仕事は勉強し続けないと、どんどん取り残されていきます。医療は日々進歩していますので

去年までの治療法や手術手技のスタンダードが全然変わっているということもよくあります。

 ですので、臨時休診でご迷惑をおかけすることが多々ありますが、ご容赦ください(^^;

今週末から6連休となりますが、これも麻酔の勉強に行ってきます。講義と実習のセミナーで

すごく実践的な勉強になります。しかも今年だけ米国獣医麻酔専門医の講師が参加するということ

もあり、6日も病院を空けなければなりませんが今後の病院での麻酔手技のスキルアップのため、

思い切って参加することにいたしました。

 当院をご利用いただく患者様には、大変ご迷惑をおかけいたしますがご理解のほどよろしく

お願いいたします。

 昨日は、京都に行って来ました。1日じっくり麻酔のお勉強でした。

今日から4日間、3年に1回行われる”世界獣医麻酔会議”が初めて日本で行われます。

世界中の獣医麻酔専門医が集まる国際学会です。昨日はその学会のプレコングレスのリフレッシャー

コースに参加してきました。学会にも出たかったのですが今週末から6連休となりますので

プレコングレスの参加だけにしました。

 現在4人しかいない米国獣医麻酔専門医の資格をもつ日本人講師の3人の先生による麻酔の講義を

朝9時から夕方5時までみっちりと聞いて勉強してきました。

 前投薬、鎮静薬、静脈内麻酔薬、吸入麻酔薬、疼痛管理、モニタリング、麻酔器の構造などに

ついての講義と幅広い内容でとても勉強になりました。おまけとして、私は今後一生見ることは

ないであろう、馬や牛、山羊、羊、豚、トラやラクダなどの動物園動物の麻酔の実際も写真や動画

で見ることができ、とても面白かったです。トラといえば、学生のとき実習に行ったアメリカの動物

病院でペットのトラの爪の手術を見る機会が一度ありましたが、いくら慣れてるとはいえ怖いです

よね。。

 久々の京都でしたが、暗い時間に到着し(夜中0時)、暗い時間に帰ったので京都らしさを満喫

することなく帰ってきましたが、勉強してきた内容には十分満足して帰ってきました。