超音波

[2015年08月21日]

 先週の日曜日は、腹部超音波検査の実習に行って来ました。

腹部の超音波検査は、当院でも日常よく行う検査ですが、検査範囲が広範囲にわたり

たくさんの臓器をチェックしないといけない上、腹部を占める消化管が時に邪魔を

したりすることもあるのでアプローチに工夫が必要なこともあります。

 今回は、SkyVetsの小野先生のセミナーでした。朝10時から夕方7時まで、

みっちりと座学と実習の講義でしたが、いろいろなアプローチを教えてもらい、

かなりスキルアップできました。

 ついでに当院の超音波検査の機械の紹介をしておきたいと思います。

当院の超音波は、1年前にバージョンアップしております。東芝のAprio300という機械です。

上位機種でとてもすばらしい機械です。超音波検査は術者のスキルももちろんですが、機械に

よっても差が出てしまいます。ということで、かなり奮発してこの機械にしました。

 この機械に代えてから、検査精度はかなり上がりこれのおかげで助かった症例も多々あります。

 超音波検査で本体とともに大事なのが、体に当てるプローブという部品ですが、うちの機械

には5本ついています(実はこれが高い…)。腹部用の(マイクロ)コンベックスプローブ2本、

心臓用のセクタープローブ2本、リニアプローブ1本です。

 腹部と心臓用のプローブが2本ずつあるのは、犬の体格がさまざまなので見たい臓器の深さによって

使い分けるためです。

 とてもよい機械で、以前使っていた超音波では見えなかった1mm程度の尿管もよく見えます。

もちろん機械だけ立派でもだめなので、今後もしっかりとスキルアップして使いこなしていきたい

と思います。