Never Stop Learning!
[2014年05月17日]
だいぶ暖かい日が増えてきましたね。
フィラリア予防で来院される患者様も増えてきました。蚊が飛んでいるところ
を見るのも多くなってきましたので、まだお済でない患者様は、お早めに予防
を始めることをおすすめいたします。
さて、今回は勉強会やセミナーでの実習のご報告です。昨年から、いろいろ
と勉強に出かけて病院を空けることも多く、飼い主様にはご迷惑をおかけしま
して大変申し訳ありませんでした。
昨年は(今年も継続中ですが)、整形外科強化の為、整形外科関連のセミナー、
実習に数多く参加させていただきました。
右側の写真は、日本獣医生命科学大学で整形外科を担当している原先生です。骨模型を用いて
いろいろな骨折の整復法や関節固定などを勉強しました。大学時代の同級生も参加しており、懐かしい
気持ちといい刺激をもらい大変有意義な時間を過ごせました。
上の写真は、中型犬サイズの模型でしたが、下の写真のような小型犬サイズの模型のプレーティング
の練習もしました。どちらかというと最近は中型犬より、トイプードルはじめ小型犬種の骨折のほうが
多くなってきていますので、当院でもこちらのサイズの手術をすることが多くなってきています。
プレートもいろいろな形のものがあります。 私の手と比べてもらえばわかると思いますが、小さいで
すよね。
他には、椎体にかかわる手術の実習にも参加しました。具体的には、椎間板ヘルニア、馬尾症候群、
椎体骨折に対しする手技の勉強をしました。
当院でも、交通事故で運び込まれる症例がちょくちょくあります。ノーリードでのお散歩中やリードが切
れて逃げてしまって起きてしまったということがほとんどでした。本当はこのような手術をせざるを得
ないような事態にならないのが一番なのですが、もしもの時は対応しなければいけませんのでしっかり
と学んできました。
まだまだ他にも写真はありませんが、アメリカの専門医の先生による跛行診断の触診法や関節疾
患の診断、治療法の勉強にも参加してきました。とてもよい勉強になりました。
以前は、獣医療の中で一番多いのは皮膚科だと言われてきていましたが、今は整形外科疾患が
一番多いと言われております。整形外科疾患というと字の通り、外科治療を思い浮かべると思いま
すが外科治療を必要とするのはその中でも一部でほとんどは内科治療を必要とする関節炎だそうです。
関節炎は、いかに早めに見つけて上手にコントロールしてあげられるかがポイントになります。意外と飼い
主さんが気づいていないが、関節炎がすでに存在していることもあります。猫でも見られる事もありま
す。大人しいと思っていたら、痛みで活動性が下がっていただけで痛み止めを使うとすごく元気になっ
たということもあります。
今月末には、横浜で3日間ホテルにこもって国内外の整形外科の専門の先生方による実習に参加
してきます。愛知で働いていたときの後輩も来るようなのでそれも楽しみなのですが、がんばって勉強
して来ます。この3日間は、病院をあけることになってしまい大変ご迷惑をおかけいたしますが、今後
のよりよい診療、治療のため、勉強してきますのでご了承ください。
”Never Stop Learning!” いい言葉ですよね。人間満足したら終わり。私にはまだまだやり
たいこと、やらねばならないことがたくさんあります。
今回の実習もまた、後日ご報告 いたしますので、お楽しみに。