皮膚病治療(リアルタイム)⑥part2

[2024年12月18日]

犬アトピー性皮膚炎の治療の治療の続きです。

前回お話したように、細かい治療の話ではなく、治療のベースとなる所のお話

をしたいと思います。

犬アトピー性皮膚炎は、完治しない皮膚病なので、多少の症状はあっても生活に

支障のないレベルを目指してうまく付き合っていくことが治療の基本スタンスと

なります。また、治療計画は長期的なスパンで継続可能なものにする必要があります。

犬アトピー性皮膚炎の治療は、一昔前に比べると使えるお薬がかなり増えてきました。

副作用の少ないお薬や月1回の注射で治療できるお薬など使える治療の選択肢がたくさん

ありますが、その使い方は獣医師によって様々です。

また、すべてのお薬が、どんなアトピーの子にも効くわけではありません。同じ子でも

皮膚の状態によっては前回効いたお薬が効かないこともあります。つまり、犬アトピー性皮膚炎

には、どんな子にも効く万能薬はないということです。その時その時の状態を見極めてお薬の

特性を理解した上で、治療計画を練る必要があります。

ただ、アトピー性皮膚炎に立ち向かう武器がかなり増えたということは、治療する立場に

とってはとても心強いことです。飼い主さんにとってもよいことだと思います。

その武器をうまく使いこなせるかどうかは、治療する獣医師の知識と経験によるところが大きい

ですが。

森の樹動物病院は、鹿児島で犬と猫の皮膚病、アレルギー性皮膚疾患、

アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの診断治療に力を入れています。

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